横浜市都筑区のお客様より、ご納車前よりガラスコーティングのご予約をいただいており、
ディーラーで納車された当日にそのまま当店にご入庫されました。
2層式のガラスコーティング、ホイルコーティング、ウィンドゥガラスコーティング、樹脂部コーティングと
フルコースでのご依頼をいただきました。
まずは、弱アルカリシャンプーにてプレオッシュをいたします。
この状態で数分間置き、ボディにノンタッチで泡の力で汚れを浮かせていきます。
その間に、細かな個所の汚れをソフトブラシを使用して除去していきます。
数分置いて汚れを浮かせた後、高圧洗浄機にて汚れた泡を洗い流します。
続いて、窓ガラスの付着している油膜と雨染みを除去します。
ウィンドゥガラスコーティングを施工する場合、この作業は必須工程となります。
この工程を行うか行わないかによってウィンドゥコーティングの耐久性が大きく変わってきます。
油膜が完全に除去されるとこのように水を全く弾かない親水状態となります。(画像向かって右側は除去)
その他、ホイルクリーニングや細部洗浄、鉄粉除去の作業を行った後、
もう一度、中性シャンプーにて洗車を行います。
*新車でも鉄粉が付着しているケースがありますが、こちらのお車は付着していませんでした。
最後の洗い流す工程は、純水器を使用して純水で濯ぎます。
ブースに入れる前にブロワーや吸水タオルを使用して、水分をふき取ります。
ブースに入れて、研磨作業前のマスキングや養生を行います。
研磨前に、各パネルに塗膜計を当て塗膜を測定します。
近年の国産車は塗膜が薄くなっており、ホンダ車は塗装が非常に柔らかいので、
塗膜の測定は非常に重要な工程となります。
傷の状態を確認するため、蛍光灯を消し、外からの明かりを遮断し、傷を確認する専用のライトを当てて確認します。
野外や蛍光灯の明かりでは確認できなかった傷が、専用のスポットライトを当てるとはっきりとわかるようになります。
「新車=無傷」ではありません。新車でも小傷やシミは必ず付着していますので、
それらをしっかりと除去し下地を整えてからコーティングを施工します。
激安でコーティングしているお店や知識がない人がコーティングしているお店は、
野外で研磨やコーティングをしていたり、蛍光灯の明かりで研磨しているところがありますので、
お店にコーティングを依頼する場合は、どのような環境で作業しているか、
新車であってもきちんと下地処理をしているか、などをよく調べた方がよいです。
当店は、「新車だから、洗車だけしてコーティング」のような作業は一切行いません。
では、研磨のビフォーアフターの写真をご覧下さい!
研磨前の写真のように、新車であっても小傷やシミが付着していることがよくわかるかと思います。
コーティングとは、コーティング剤を塗布する事が一番重要ではなく、
研磨工程にて下地処理をしっかりと行って塗装を整える作業が一番重要な作業となります。
しかし、やみくもに研磨している訳ではありません。
塗装の状態、塗膜の厚さなどを考えて、研磨が危険だと思う場合は、あえて傷を残すこともあります。
コーティングする車の状態によって、どこまで磨くか? どの箇所は磨かないか?の見極めもとても重要となります。
全体の研磨後は、念入りに脱脂作業を行い、1層目のコーティングをし、1層目のコーティングが定着したタイミングで
2層目のコーティングを施工します。
ホイルコーティング、ウィンドゥコーティング、樹脂部コーティングも施工し、
コーティングのムラや拭き残しがないか専用のパネルライトを使用して良く確認します。
細かな個所の樹脂部はエアーガンにて吹き付けコーティングをします。
では、全てのコーティング作業が終わり、「新車のヴェゼル」が「本当に新車」になった状態がこちらです!
ご入庫時のコーティング前より、かなり光沢が出て艶々なヴェゼルになりました。
今回施工したコーティングは、1層目に添加物やアルコールなどがほとんど入っていない高濃度タイプの
ガラスコーティング剤を使用し、被膜硬化後は無機質本来の質感になっております。
高濃度タイプなため、撥水性能やスリック性(滑り性)はありませんので、
2層目に撥水性、スリック性が高い異なるコーティング剤を施工しています。
1層目、2層目とそれぞれ役割分担が違うコーティングを2層施工することによって、
1層式のコーティングより、耐久性、艶、光沢、撥水性などが格段によくなります。
1層式のコーティングより割高になりますが、野外保管のお車には、こちらの2層式をお勧めいたします。
ご納車時は、あまり天候が良くなかったですが、オーナー様にも大変喜んでいただけました!